ダイソンコードレス掃除機を買ってはいけないのか?後悔しないよう欠点について考える
ダイソンのコードレス掃除機は大人気な一方、一部で買ってはいけないとか後悔したとかいう意見も見かけます。
ということでダイソンを買ってはいけないのか、ダイソンの主な問題点について触れながら考えてみたいと思います。
価格が高い?
ご存じの方が多数だと思いますがダイソンの掃除機は価格の高いものが多いです。付属品が多数のモデルだと6~7万する物もあったりして、気軽に買えるものではありません。
もし買ってみて満足のいかない部分があったらダメージはでかいし・・・
ただ、発売から時間の経ったV7やV8などのモデルは価格も下がってきており、3万円前後のものもあります(DC61やV6はメッシュ部分がお手入れしにくかったり、音が大きかったりと個人的にはおすすめできません)。
ダイソンだからといって手の出ない高いモデルばかりではないということです。
V6以前のモデルは現在ではほとんど見かけませんが、買うならV7シリーズ以降がおすすめです。
価格のわりに作りが雑?
ダイソンって高級でデザイン性に優れているというイメージがありますが、プラスチックの部分をよく見るとまだらになっていたりして、「これってどうなの?」と思う部分があります。
遠くから見ればわからないし、延長管やヘッドの着脱はスムーズで使用には全く問題無いのですが、「高いお金払ったのにこの品質は・・・」と思う人もいるかもしれません。
重い・デカい?
でかくて重いというのも口コミでちょくちょく聞かれます。
確かに持ってみてごっついなあという印象を受けます。V10やV11なんかは特にそうです。
歴代の本体重量を見てみると・・・
V7 | 1.44kg |
V8 | 1.58kg |
V10 | 1.54kg |
V11 | 1.7kg |
(付属品やマイナーチェンジなどで発売が前後することもありますが、基本的にVのあとの数字が大きいほど新しいです。)
と新しいはずのV11が一番重くなっています。
「新しいのになんで?」と思うかもしれませんが、使ってみた感じ吸引力は感じるし騒音も新しくなるごとに抑えられています。
最近は軽量のコードレス掃除機がもてはやされていますが、こうした掃除機は軽い分吸引力や静音性が犠牲になっているので、どちらを選ぶかは人次第です。
Slimモデルってどうなの?
V7SlimやV8Slimといった過去のモデルを日本向けに軽量にしたモデルもあります。こうしたモデルはパイプとヘッドはスリムになって軽量化されているものの本体の重さは変わりません(V8とV8Slim、V7とV7Slimを比較した場合)。
「本体部分がごっつくてちょっと使いにくい」という人にはメリットになりませんが、ヘッドを持ち上げて運んだりというシーンではSlimモデルはメリットがあると思います。
本体もスリムになったモデルが発売された!
ヘッドとパイプを軽量化したモデルに続いて、本体も軽量化されたモデルが登場しました。
Dyson Digital Slimは本体質量1.5kg、スティック時で1.9kgとダイソンとしてはかなり軽量のモデルとなっています。軽量化しつつ、吸引力もそこそこあるのでバランスの取れたモデルといえるかも。
Dyson Micro 1.5kgはスティック時の重さが1.5kgとDigital Slimよりもさらに軽量になっています。ただし、その分パワーや運転時間も落ちていたり、液晶画面も非搭載だったりするので注意が必要です。
トリガーを引き続けなければならない?
ダイソンのコードレス掃除機はトリガーを引いている間だけ電源がオンになるというトリガー式を採用しています。
この方式はこまめに電源のオンオフができるという一方で指が疲れるというデメリットもあります。これは好みの問題でしょう。
他のメーカーのモデルでトリガーを引いたままにできるレバーを搭載した物もありましたが、ダイソンが今後そういった機能を搭載することはあるのでしょうか・・・注目です。
今はもう販売されていませんが、フーバーのスリムバキュームという掃除機はトリガーを引きっぱなしにできるレバーが付いていました。トリガー式として使うのはもちろん、指で引かなくても電源をオンにしっぱなしにもできて意外と便利でした。
軽量モデルはトリガー式ではない
Dyson Micro 1.5kgは電源がボタン式になり、トリガーを引き続ける必要がなくなりました。
また、Micro 1.5kgのあとから発売されたDyson Omni-glide という機種でも電源がボタン式となっています。
今後ダイソンは使いやすさ重視の軽量モデルはボタン式、パワー重視のモデルではトリガー式という棲み分けで商品を発売するのかもしれません。
ダストカップのパッキンにゴミが溜まりやすい
ダイソンの掃除機をレビューするたびに思いますが、ダストカップ蓋の部分のゴムパッキンによくゴミが溜まります。
他のサイクロン掃除機も当然ダストボックスは汚れるのですが、ダイソンは価格のわりにちょっとひどい気が・・・ここはどうにか改良してほしいポイントです。
また、ダイソンの弱点として「ゴミ捨て時に埃が舞う」ということが言われますが、これはダイソンというよりサイクロン掃除機全般に起こることであり、ダイソンだけの問題ではありません。
サイクロン部を水洗いできない
ダイソンはサイクロン技術の特許を持っているらしく、他のメーカーよりもゴミの分離に優れているのですが、サイクロン部分の水洗いができないのが問題(ダストカップも水洗い不可)。
分離性能が優れているといっても重曹を吸わせたら内部に細かな重曹がくっつきますし、100%完璧にゴミが分離できるわけではありません。
分離性能が落ちても全部水洗いできるほうが良いという人もいるでしょう。
ただ、ダイソンV7シリーズ以降で搭載された、クリアビンのスクレイパーは考えられた機能だと思います。ゴミ捨ての際にスクレイパーがメッシュ部分のゴミをこそぎ落してくれるのでお手入れの手間が減ります。
フィルターがすぐに汚れる?
V8からV10になった際の大きな変更点として、フィルターが2つから1つになったという点があります。
これでフィルターのお手入れが半分だー!と思っていたのですが、V10をレビューした際にフィルターを見てみたら・・・
レビューに3日ぐらい使用しただけなんですが、指でフィルターをこすったら埃の塊が出てきました。V8ではこんなことなかったのに・・・
DysonV8の場合は青い部分じゃなくて内側の白い部分が汚れるから・・・なのかもですが、V10やV11のほうがフィルターが1つになった分汚れやすい?
ヘッドの可動域が狭い(日本の高級機とくらべて)
日本メーカーの掃除機とくらべるとヘッドの可動域はやや狭い気がします。
V8Slimはヘッドがスリムになったけど可動域が広がったわけではなかった。
棚の下など狭いスペースを掃除するときに差が出るかもなーといった感じです。
オムニグライドは可動域が広い
ただ、Dyson Omni-glideに限っては前後の可動域が広く、棚下の掃除がしやすくなっています。
↑カーペットやじゅうたんは苦手だけどヘッドの動きが軽快で動かしやすいDyson Omni-glide。
今後は日本市場向けにもっとヘッドを改良したモデルが登場するかもしれません。
ダイソンは万能ではない
ということでダイソンの不安要素を書いてみました。ダイソンといえど良い部分も悪い部分もあって、何でもできる万能機ではないということです。
逆にメリットデメリットを把握して使えば日々のお掃除に役立つ相棒となってくれるでしょう。
当サイトでレビューしたダイソンのリンクも貼っておきます。