アイリスの格安コードレスサイクロンSCD-141Pの吸引力やフィルターを徹底レビュー!

2021年4月9日

今回レビューするのはアイリスオーヤマのSCD-141P。

1.3kgと軽量な本体と1万円前後のお手頃価格が魅力の1台です。安いこともあって人気が出ているようなのでレビューしてみることにしました。

SCD-141Pのスペック

まずは説明書をもとにスペックの確認をしておきたいと思います。

集じん容量ゴミ捨てラインまで0.25L
最大容量0.35L
連続使用時間弱 約35分
強 約15分
定格電圧18.5V
充電時間約4時間
製品寸法幅275×奥行235×高さ1113㎜
製品質量本体1.3kg
ヘッド、延長パイプ含む2.1kg

連続使用時間は弱モードが実用で使えるレベルであればまずまずといったところでしょうか。

定格電圧は高いわけでもなく低いわけでもなく・・・といった感じ。充電時間は許容範囲ですね。

本体質量はシャープや日立の軽量モデルと比べると重い(業界最軽量のEC-SR5Xは0.85kg)ですが、まあこんなもんでしょう。

SCD-141P 開封

開封から一連のチェックまで

開封の様子は動画にもしてみました。カラーはホワイトとブラックを選べるのですが、ブラックを購入しています。付属品や操作を静止画ではなく動画で一気に確認したい方はご確認ください。

内容物

内容物は、本体、バッテリー、充電アダプター、ヘッド、延長パイプ、ブラシノズル、説明書とシンプルな構成。

付属品の数を少なくすることで価格を抑えているのかも?

本体

本体左右

本体のデザインはアイリスオーヤマ独自のもののようです。本体右側には2段遠心分離をアピールするラベルが貼られています。

本体に貼られているラベル

サイクロン部分は2段階の遠心分離なので1万円前後のサイクロン掃除機としては期待できるかもしれません。

本体上下

本体上部はすらっとしたスタイリッシュなデザイン。

本体下部はバッテリーが目立ちます。

本体前後

本体後方を見ると丸い操作パネルが目を惹きます。

左・操作パネル 右・電源を入れた状態(保護フィルムを貼ったまま撮影)

操作パネルには「HIGH|LOW」ボタンと「OFF」ボタンの2つのボタン、そしてバッテリー残量を示す4つのランプ、強モード時に点灯するランプが配置されています。

操作は「HIGH|LOW」ボタンを1秒程度長押しして電源オン(弱モードで起動)、もう1度押すと強モード、さらに押すと弱モードに戻ります。「OFF」ボタンはそのまんまで押すと電源が切れます。

バッテリーの取り外しはボタンを押しながら

また、本体後方にはバッテリー取り外しボタンがあり、これを押しながらバッテリーを引っ張ると・・・

バッテリーを外した状態

バッテリーを引き抜くことができます。ちなみにバッテリーは外した状態で梱包されてます。

バッテリーの表と裏

バッテリーの容量は2200mAh。

バッテリーは単体でも販売されていますし

バッテリー単体で充電ができる充電台も販売されているので掃除機本体は片づけてバッテリーだけ充電しておくという使い方もでき(充電台にバッテリーは付属しないので注意)、ユーザーのことが考えられています。

ダストボックス

ダストボックスは本体に取り付けたままゴミ捨てができる構造になっています。ゴミ捨てワンタッチボタンこそありませんが、ダストカップのレバーを引くだけでゴミ捨てができます。

お手入れの方法

ダストカップの側面にはお手入れ方法の書かれたラベルが貼られています。

ダストボックスを外すときは左右にあるボタンを押しながら。写真だと片側しか写っていませんが反対側にもボタンがあります。

取り外したダストボックス

ダストボックスの形状はよくある円柱形。黒いボタンを押すことでフィルター部分とダストカップの分離ができます。

左からダストカップ・メッシュフィルター・センターパイプ・排気フィルター

ダストボックス内のパーツを分離するとこのように4つのパーツになりました。

排気フィルター

排気フィルターはプリーツ状のフィルターにスポンジフィルターがセットされていました。

スポンジフィルターによってプリーツ部分に到達するゴミを軽減する構造のようです。

センターパイプ

メッシュフィルターの内部にセットされているパイプ。メッシュ部分を通過したゴミをこのパイプでさらに細かく分離できるようになっています。

メッシュフィルター(センターパイプを外した状態)

メッシュフィルターの穴は大きめで、素材もプラスチックです。センターパイプでも分離するのでこのへんはコストカットということなのかも?

ダストカップ

ダストカップは特に変わったところはありませんが、蓋の部分のくぼみが若干大きいような。

ヘッド

ヘッドの表と裏
ヘッドの前後

ヘッドはどこかで見たことある形状だと思ったら・・・

Proscenic P8 Plusのヘッド
iRoom AST-009Plusのヘッド

Proscenic P8 PlusやiRoom AST-009Plusのヘッドとそっくりでした。

操作パネルやダストボックスはアイリスオーヤマ独自の構造ですが、ヘッドはコストカットのために中華製でよく見かけるようなヘッドを採用したのかもしれません。

ヘッドの幅は約23.5cm

ヘッド幅は約23.5㎝で特別大きいとも小さいとも言えず。

ブラシを取り外した状態

ツールレスでブラシの取り外しが行え、この点はメリットです。

ブラシの毛は赤色と青色がV字に配置されておりどちらも柔らかい感じですが、赤色のほうがやや硬いです。

ヘッドの可動域

ヘッドの可動域は予想通り広くありません。

前後は90°に動き良好ですが、左右に動かすときはあまり広く使えません(中華製掃除機の中では一般的)。

アイリスさんだからヘッドも独自構造にして可動域を広くするとか、本体をひねるとフラットになって棚下が掃除しやすい構造になるとか頑張って欲しかったです。でも1万円という価格では厳しいか・・・

何なら操作パネルをもっと簡素にしてもいいからヘッドの使い勝手を良くしてほしかったというのが個人的な意見です。

延長パイプ

延長パイプは伸縮できない普通のパイプです。

59㎝ちょっと

長さは59㎝ちょっとでした。

塗装が若干剥げた

少し気になったのが塗装。

メタルラックの下を掃除するときにラックの棚板に少し当たってしまったのですが、その際に塗装が剥げてしまいました。塗装は強くないようです。

ブラシノズル

ブラシノズル側面・ブラシをひっこめたところと出したところ

付属のノズルはブラシノズルのみのシンプル構成。ややブラシの動かしづらさはあるものの中華掃除機よりも作りは良い感じがします。

ブラシノズル上部

ブラシの上方にあるボタンを押しながらスライドさせることでブラシの出し入れができます。

本体にセットしても延長パイプにセットしても。

充電アダプターと充電

SCD-141Pには充電スタンドやブラケットは付属せず、直接本体にプラグを挿し込んで充電します。

本体後方に挿し込み口がある

本体後方にプラグの挿し込み口があり、挿し込むと本体の青色ランプが点滅して充電状況を教えてくれます。

本体に貼られたラベル

本体側面にはバッテリーランプの表示を解説したラベルが貼られています。満充電になると全点灯し30分後に消灯します。

各部の重量

本体1336g

本体は公称値の1.3kgとほぼ同じ。

延長パイプ227g
ヘッド525g

本体、パイプ、ヘッドの合計は2088g。これも公称値の2.1kgとほぼ同じです。

ブラシノズル73g

組み立ててみる

 ハンディモード・上部
ハンディモード・側面
スティックモード

組み立ててみた感じはまあ普通のコードレス掃除機といった感じ。

身長170㎝弱の人が持ったところ

スティック時の長さはまあ丁度いいかなという感じ。大きな不自由は感じません。ただ、本体1.3kgというほど軽い感じは無いかも。バッテリー部分がやや下に引っ張られる感じがします。

特別重いと感じるわけでもないのですが、軽量1.3kgと強調するほどでもないかもしれません。

壁に立てかけたところ

本体には滑り止めゴムが付いているので壁に立て掛けることができます。

壁と接する部分

度の角度でも滑り止めが効くわけではないのである程度角度を考えて立て掛けなければなりませんが、ちょっと掃除を中断したいというときに便利です。

延長パイプの先にブラシノズルを付けて高いところを掃除

高いところを掃除するときは両手だと問題ありませんが片手だとすぐにきつくなります。

持ち手の部分は状況に応じて持つ場所を変えられるタイプではないのでこうしたことも影響しているかもしれません。まあ、1万円の掃除機にいろいろ求めすぎなだけなんで、別に作りが悪いというわけではないのですが。

吸引力レビュー

ジョイントマット上に重曹を撒いて吸わせてみたところ、壁際の性能はまずまず良好なのですが、吸い切れなかった重曹を手前に押し戻してしまう現象が起こりました。

ヘッドの裏側を見るとグレーの毛が横一直線に配置されています、吸い切れなかったゴミをこの毛が手前に押し戻しているようです。吸引力の弱い弱モードで使うときや大量のゴミを吸わせるときは注意したほうがいいかもしれません。

フローリングに糸くず、シュレッダーにかけた紙、小さく切った消しゴム、重曹を撒いて吸わせたところ、糸くずと紙は吸えるものの消しゴムは前方に押し出してしまいました。普通に掃除する分には問題ありませんが粒が大きめのゴミは得意ではないので一応注意しておく必要があります。壁際の溝に入った重曹の吸い込みは強モードではなかなか良好でここでも壁際の性能はまずまずでした。

次にマットに20gの重曹を撒いてどのぐらい吸えるのか検証してみたところ、弱モードで9g、強モードで15gという結果になりました(体感的には15gも吸えている気がしませんでしたが)。弱モードではマットやじゅうたんの掃除はおぼつかないところがあります。強モード一択でしょう。

畳マットに重曹と小麦粉を撒いて吸わせてみたところ、重曹は問題無いものの、小麦粉は強モードでも畳の目に取り残しがありました。回転ブラシ搭載モデルですし強モードで使えばこれぐらい取れると思っていたのですが少し意外な結果でした。ざっと掃除する分には問題ありませんが、畳を念入りに掃除したいという場合は向いていないかもしれません。

トータルで考えると、フローリングは問題無し、マットや畳はこなせないことも無いというレベルでしょうか。フローリングメインで使う人におすすめです。

音が静か

使っていてここは良いと感じたので、注記しておきます。

弱モードはマットや畳で使うには吸引力が心もとないですがその分音がかなり静かです。ダイソンV11の弱モードとくらべてもこちらのほうが静かなんじゃないかというぐらい。

強モードでも吸引力やサイズのわりにかなり静かなほうだと思います。静音性重視の人には「アリ」な1台だと思います。

お手入れ

ダストボックスのお手入れですが、重曹、小麦粉、髪の毛などを吸わせたあとにチェックしてみたところ、メッシュフィルターの下部に髪の毛がけっこう巻き付いていたものの、穴の開いたメッシュ部分には髪の毛の絡まりはありませんでした。分離機能が機能しているようです。

メッシュフィルター内部のセンターパイプですが、けっこう重曹や小麦粉の付着がありました。とはいえ細かい粉を吸わせたらこんなものなのでSCD-141Pの性能が低いわけでもありません。

その先のスポンジフィルターにも重曹や小麦粉がけっこう到達していましたが、スポンジフィルターの先の排気フィルターに付着した粉は少量で、センターパイプとスポンジフィルターによる分離機能も働いているようです。パーツが増えるのでお手入れの手間が増える気もしますが、排気フィルターの汚れは軽減されているので、排気フィルターを長持ちさせることを考えると悪くないのかもしれません。

ちなみにこれら一連のパーツは汚れがひどいときは水洗い可能です。

ヘッドは糸くずの絡みはあるものの髪の毛は絡まっていませんでした。たくさん吸わせると絡まるでしょうが、意外と髪の毛は絡まりづらい構造になっているようです。ツールレスでブラシが外せる構造になっているので作業は楽です。

このほかプラダンをダストカップのゴミすてラインまで詰めて容量を計ってみたところだいたい0.23~0.24Lぐらいで公称値とほぼ同じでした。

また、重曹を吸わせた直後に本体を振ってゴミの逆流を確かめてみましたが、ちょっと振ったぐらいではゴミの逆流はありませんでした。構造上、それほどゴミは逆流しないようです。

SCD-141Pのおすすめポイント・マイナスポイント

おすすめポイント

  • 他の掃除機にくらべて音が静か
  • 本体の滑り止めゴム・ツールレスでお手入れできるヘッドなど使いやすさに配慮
  • 安いわりに操作パネルがスタイリッシュ
  • サイクロン部分が2段構造で他の安い掃除機とくらべて分離性能が高い

マイナスポイント

  • マットや畳の吸引にやや不安・強モードでなんとかという感じ
  • 大量のゴミを吸わせると手前にゴミを押し戻してしまうことがある
  • ヘッドは可動域が狭い
  • 付属品は必要最低限

安い、静か、2段遠心分離、スタイリッシュな操作パネルなど見どころのある掃除機ですが、つくづく惜しいと思うのがヘッドの構造。

まったく吸えないわけでもないのですが、もうちょっと性能の良いヘッドを採用して欲しかった・・・可動域もそうなのですが、ゴミを手前に押し戻してしまう構造など、もうちょっと性能の良いヘッドを採用していたら印象が変わるのになと思ってしまいます。

1万円前後で買える掃除機ですから仕方のない面はあるでしょうが中華掃除機ではなくアイリスオーヤマさんの掃除機なので期待値が高めでついつい厳し目の評価となってしまいました。

スポンサーリンク

当サイトでレビューした掃除機一覧を見るにはここをクリック