アイリスオーヤマSCD-120P-Wの吸引力などを徹底レビュー!SCD-L1P-Bとの違いもチェック

2021年11月14日

今回はアイリスオーヤマから発売されている充電式コードレスサイクロンスティッククリーナー(モップスタンド付)SCD-120Pのレビューです。

SCD-L1P-Bとスペック比較

まずはスペックの確認。SCD-L1P-Bとの比較も交えて見てみます。

SCD-120P-WSCD-L1P-B
外観
集じん容量ゴミ捨てラインまで0.15L
最大容量0.3L
ゴミ捨てラインまで0.15L
最大容量0.3L
連続使用時間標準 約15分
ターボ 約8分
自動 約22分
セーブ 約40分
※自動とセーブは使用状況による
標準 約15分
ターボ 約8分
自動 約22分
セーブ 約40分
※自動とセーブは使用状況による
定格電圧10.8V10.8V
充電時間4時間4時間
製品寸法幅224×奥行235×高さ1035mm
幅236×奥行220×高さ1092mm(スタンド設置時・アタッチメント飛び出し量含まず)
幅224×奥行235×高さ1035mm
幅257×奥行232×高さ1092mm(スタンド設置時・アタッチメント含まず)
製品質量本体のみ0.9kg
ヘッド、パイプ、バッテリー含む1.4㎏(モップ帯電ケース含まず)
本体のみ0.9kg
ヘッド、パイプ、バッテリー含む1.4㎏(モップ帯電ケース含まず)
付属品 充電アダプター、充電スタンド、静電モップ、モップ帯電ケース、すき間ノズル 、ブラシノズル、クリーニングブラシ充電アダプター、充電スタンド、静電モップ、モップ帯電ケース、すき間ノズル、ミニヘッド、ブラシノズル、フレキシブルホース、布団用ヘッド、クリーニングブラシ
ごみセンサー
カラーホワイトブラック

2つの機種に大きな違いは見られず、付属品とカラー、そしてスタンドに収納したときのサイズが微妙に違うぐらいでした。アイリス史上最軽量といわれる両者ですが基本スペックに変わりはないようです。スティック時1.4kgはなかなかの軽量です。

価格はSCD-120P-Wが2万円少々、SCD-L1P-Bが3万円少々なので、この価格差にミニヘッド、フレキシブルホース、布団用ヘッド分の価値を見出せるかどうかがポイントになりそうです。

付属品いらないよって人はSCD-120P-Wでしょう。

開封の様子

開封の様子を動画にしてみました。

内容物一覧

内容物は

  • 本体
  • ヘッド
  • 延長パイプ
  • モップ帯電ケース
  • モップ
  • スタンドとスタンドの支柱
  • ブラシノズル
  • クリーニングブラシ
  • 充電アダプター
  • 説明書

となっています。

本体

本体左右

持ち手の部分は微妙に膨らみがあって若干持ちやすさが考慮されています。

左側にはアイリスオーヤマのロゴ入り。

排気口は右側にのみ設けられています。

本体上下

本体上部には特に操作ボタンは配置されていません。

本体下側には壁に立て掛けた際に倒れにくくする滑り止めゴムが取り付けられているのが見えます(長方形の黒い部分)。

本体前後

本体前方はよく見ると吸い込み経路にセンサーらしきものが見えます。

後方には操作パネルが配置されており、「標準・ターボ」、「自動・セーブ」、「切」の3つのボタンがあります。自動モードはセンサーで検知したゴミの量に応じて運転の強さを調節してくれます。セーブモードは同じく運転の強さを調節してくれますがブラシの回転が停止します。

運転時間はセーブモードで約40分となかなかですがブラシが回転しないため、標準か自動が主に使うモードになるかと思います。この場合は15分、22分なので運転時間にやや不安が残ります。

真ん中あたりにある穴はプラグの差し込み口かと思いきやただのネジ穴です。また、後方下部にはバッテリーを出し入れするための蓋があります。

センサー部分

おそらくセンサーと思われる部分がこちら。ここでゴミを検知することで自動モード時に運転が強くなったり、ダストカップが赤く光ったりするのだと思われます。

センサーの反応がおかしいときはこの部分を綿棒やティッシュでキレイにします。

バッテリーを取り出したところ

蓋をスライドさせて外すとバッテリーがお目見え。

バッテリーを交換する際はアダプターやスタンドから外した状態で
バッテリーの型番はCBL10820

バッテリー単体での購入もできるので、バッテリーが消耗してきた場合は交換が簡単です。

本体の表記

電圧は10.8V。質量は1.4kg。

ダストボックス

ダストカップは底の部分い黒色の取り外しボタンを押しながら本体から取り外します。

ダストカップ

カップには取り外し方やフィルター類の分離方法が書かれています。

ダストボックスを分解したところ

ダストボックス部分はダストカップ、サイクロンユニット上下、スポンジフィルター、排気フィルターから構成されています。

排気フィルター

排気フィルターはプリーツ状。けっこうゴミが溜まりそうな感じです。

サイクロンユニット内部のスポンジフィルター

スポンジフィルターは特に変わったところは無く、普通のスポンジといった感じ。

サイクロンユニット上部
下から・横から・上から
サイクロンユニット下部
下から・上から
ダストカップ内部

ダストボックスに関しては軽量モデルということでかなりコンパクトな印象。

サイクロンのゴミ分離性能は高くなさそうですが、スポンジフィルターなどでカバーしている感じでしょう。

延長パイプ

延長パイプ横からと上からの写真

延長パイプは伸縮できない普通のパイプ。

裏側にはモップを収納するための帯電ケースが取り付けられています。

ケースを取り外したところ

ケースは取り外しが可能。モップが必要ないときにはスリムにできます。

ヘッド

ヘッドの表と裏

ヘッドは回転ブラシ付きですがコンパクトにまとまっている印象。

ちなみに大手メーカーのヘッドは床から浮かせるとブラシの回転が止まりますが、このヘッドは浮かせても回転し続ける仕様です。

幅は22cm少々です。

ヘッドの前後
回転ブラシを取り外したところ

ブラシを取り外す際はコインなどを使ってパーツを外さないといけないのでやや面倒に感じます。

回転ブラシの毛は赤、青、紫の3色が配置されていて紫、青、赤の順に柔らかいです。

ヘッドの可動域

ヘッドの可動域はなかなか広め。このあたりは安物の中華製とは違います。

また、ヘッドにはロックするような部分があります。これでガッチリ固定されるわけではないのですが、左右に動くことがなくなるので掃除機を自立させる際に役立ちます。

ただし、自立させる際のバランスはかなりシビアです(あとで動画で紹介します)。

付属のノズル

ブラシノズル

こちらはブラシを必要に応じて出し入れできるノズルです。ダイソンのコンビネーションノズルとほぼ同じ感じ。ブラシの毛は硬めです。

すき間ノズル

すき間ノズルはいたって普通です。

クリーニングブラシ

クリーニングブラシ

ダストカップをお手入れするためのクリーニングブラシの付属します。

ちなみに排気フィルターはデリケートなようでこのクリーニングブラシは使わないよう注意書きがあります(説明書参照のこと)。

静電モップ

伸縮可能なモップ

アイリスオーヤマの掃除機と特徴であるモップ。掃除機に収納しておき、掃除機では届かない細かな場所や高いところの掃除に使えます。

ぎりぎり天井にも届く

伸ばした状態で使えばギリギリ天井にも届きました(身長170cm弱の人が使用)。

先端を取り外せる

モップは先端を取り外して水洗い可能です(洗えるのは先端のみ)。

帯電ケースできちんと固定できる

このモップ、はじめて登場したことは収納ケースから外れやすかったのですが、最近のモデルでは改良されてきちんと固定されるようになっており、掃除機使用中も気になりません。

充電アダプター

型番ZD006C137050JP

充電アダプターはコンセントに挿した際でも隣の差し込み口と干渉しにくい形になっています。

本体に直接挿して充電できる

充電スタンドで充電するほか本体に直接プラグを差し込んで充電することもできます。

充電時間は約4時間。充電中はランプが赤色に光、完了すると消灯します。

掃除をしているときもそうですが、バッテリーの残量はランプが1つしかないのでどのぐらい使っているかわかりにくいです。

残量が少なくなってきたらバッテリーのランプが点滅をはじめるのですが、それまでは全く分からないので広範囲を掃除する時はバッテリーの残量を心配しながらになるでしょう。

スタンド

スタンドの前後

スタンドはベースとなる部分に支柱を差し込んで完成。後方に充電プラグを差し込む部分とコードを撒きつける部分、クリーニングブラシをセットする部分があります。

アダプタを差し付属品も収納した状態

アダプターをを差し込みコードの長さが調節できる上、すき間ノズル、ブラシノズル、クリーニングブラシの3点もスタンドに収納することができます。

延長パイプにはスタンドとの接点が設けられており、この部分がスタンドに触れることで充電が行われる構造となっています。

全景

各部の重量

本体908g
延長パイプ191g
ヘッド317g
帯電ケース76g・静電モップ70g
ブラシノズル69g・すき間ノズル28g

本体、延長パイプ、ヘッドで1416gとほぼカタログスペック通り。

モップとケースを含めると1562gですが、重い感じはありません。

スティックとハンディ

身長170cm弱の人が持ったところ

スティックモードにして持ってみたところ。

めちゃくちゃ持ちやすいというわけではありませんが、別にそれほど違和感もありません。値段なりといった印象です。

ハンディモードにして持ったところ

取り回し・排気・騒音

取り回し、排気、騒音等の確認に関しては動画にしてみました。

スティックモードにした感じは軽量をうたうモデルだけあってなかなか軽いです。ヘッドの可動域は前後左右とも広く、本体をひねって横向きにすると棚下も奥までヘッドが入りました。ヘッドもコンパクトなのでわりと小回りが利きやすいかと思います。

センサーでゴミを検知し、ゴミが多いときはダストカップが赤色に、無くなると緑色に光る仕様ですが、ダストカップが光るというのは(正確には本体のライトが光ってダストカップが光っているように見える)視覚的に分かりやすくて良いポイントです。

スティックモード時に自立させることも可能ですが、少し触れただけで倒れたり、自立させたと思っても倒れてきたりとけっこうバランスがシビアだと感じました。本体に滑り止めゴムがあるのでこれなら壁に立て掛けたほうが使いやすいと思います。

掃除機を壁に立て掛けておいてモップを取り出し細かなところを掃除する。といった使い方が良いでしょうね。

排気に関しては、本体右側に排気口が設けられています。右側だけにしかありませんがそのわりに排気の勢いは強くありません。電圧が10.8Vでそれほどパワーを重視していないモデルだからかもしれません。

騒音に関しては特別静かでもありませんが、他の掃除機と比べて特別うるさいと感じることもありません。可も無く不可もなくといった印象です。

吸引力レビュー

フローリングに重曹を撒いて吸わせてみたところ、1往復ではどのモードでも際の部分に重曹が残りました。繰り返し往復をするかヘッドを横にスライドさせると取れるのですが、吸引力は高いとは言えない部分があります。ちなみに自動モードではきちんとセンサーが反応して運転の強さが変わるのを実感できました。

糸くず、紙くず、小さく切った消しゴムを吸わせる検証では紙くずがヘッド内にけっこう残りました。消しゴムは吸い込むもののヘッド内でけっこう長い間回転していたりして吸い込みはよくありません(消しゴムはヘッド内に残らず全てダストカップまで達していたのは意外でしたが)。ある程度予想はできましたがかさばる物や粒が大きめのものは吸わせないほうが良いです。セーブモードだと回転ブラシが止まっているせいか、ほとんど吸い込んでいきません。

回転ブラシへの糸くずの絡み具合は標準的なレベルだと思います。

敷居に撒いた重曹は量が多すぎたのか、前方に押し出してしまう傾向が見られました。粉状のものを大量に吸わせるのは厳しいのかもしれません。

マットに20gの重曹を撒いて10往復でどのぐらい吸えるのか検証したところ

  • 標準モードで12g
  • ターボモードで14g
  • 自動モードで10g
  • セーブモードで9g

の重曹を吸うことができました。数字としてはやや物足りませんが、電圧10.8Vの掃除機としてはこんなもんだろうなとも思えます。

畳に重曹と小麦粉を撒いて吸わせる検証ではセーブモード以外ではまずまず良好な感じでした。ブラシ回転の有無がけっこう取れ具合に影響しています。セーブモードはフローリングでちょっとしたゴミを吸わせるときぐらいしか使い道が無いかもしれません。

お手入れ

まず、ダストボックスですがフィルターへの小麦粉や重曹の付着が目立ちました。

軽量モデルでダストボックスもコンパクトにまとめられているのでサイクロンの分離性能は高くないと思われます。ただ、軽量モデルのコードレスサイクロン掃除機全体に言える傾向ですのでSCD-120Pが特別悪いというわけではないと思います。軽量のサイクロン掃除機はだいたいこんな感じな印象です。

ヘッドは内部に重曹の粉が入り込んでいたりしましたが、これもまあ仕方のないところかと思います。回転ブラシへの髪の毛の絡み具合は普通かやや少ないといった感じ。ただ、お手入れする際に毎回コインを用意してパーツを取り外す作業が必要なので面倒に感じてしまいます。

長い糸を吸わせると回転ブラシの真ん中に絡まることもあったが標準的な掃除機と同じレベル

モップに付着した汚れはスタンドにセットした掃除機である程度取り除くことができます。モップを頻繁に使う人にとっては便利かもしれませんが、完全には取り切れないので汚れがひどくなってきたら水洗いする必要があります(水洗い可能なのはありがたい)。

また、ダストカップのごみすてラインまで細かく切ったプラダンを詰めて容量を量ってみましたがカタログスペックより多めの0.18Lでした。0.15Lまでにしたほうがいいと思いますが、このあたりが実用の限界かと思います。

水洗いできるパーツをすべて洗ったところ

フィルター類とダストカップ、モップ帯電ケースとモップの先端、回転ブラシは取り外して水洗いできるので汚れがひどくなったら水洗いの方がおすすめです。

SCD-120Pのおすすめポイントマイナスポイント

おすすめポイント

  • 業界最軽量とはいかないが1.4kgと軽量で持ち運びがしやすい
  • ごみの検知量によってダストカップが赤か緑に光り視覚的にわかりやすい
  • ヘッドの可動域はなかなか広く棚下の掃除も良好
  • 軽いけどヘッドは回転ブラシ付きで自走式
  • モップが付属し掃除機では届かない細かなところも掃除できる

マイナスポイント

  • 運転時間は自動モードでも約22分と近年の掃除機にしてはやや短め
  • バッテリーの残量表示が点灯・点滅の2段階しかない
  • 電圧が10.8Vでパワーがそれほど無い(10.8Vの掃除機としては標準的だと思う)
  • ダストボックスのフィルターにはゴミが付着しがち(軽量の掃除機としては可もなく不可もなく)

印象としては軽量な分、吸引力やダストボックスがやや劣るかなといった感じでした。ただ、軽くするとこうなってしまうのはコードレス掃除機全体に言えることであり、アイリスオーヤマの掃除機が特別悪いとは思いません。

1~2人暮らしなら何とかなると思いますが、それ以外だとメインの掃除機としては厳しいと思います。サブ向きでしょう。

モップが便利に感じる、有名メーカーよりも安い価格で軽めの掃除機が欲しい、という人向けの掃除機だと思います。

ただ、軽量モデルでパワーのあるモデルは日立のPV-BL1Hなんかも人気のようです。価格の面を考えると5、6000円プラスで電圧18Vかつ質量1.1kgの掃除機が使えるわけで、「軽くて安くてコスパ良い」を求めるならこっちのほうがいいかもしれません。ただしスタンドは付属しません。

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