吸引力と軽さのバランスが良い!日立パワーブーストサイクロンPV-BH900J!センサーの反応はクセあり

2022年4月4日

今回レビューするのは日立のパワーブーストサイクロンシリーズのPV-BH900Jです。

スティック時の質量は1.7kgで世間の最軽量モデルよりは少し重いですが、軽量を維持しつつパワーも兼ね備えたモデルです。

PV-BH900Jのスペック

まずはスペックを確認しておきたいと思います。

新モデルと旧モデルの比較をしつつPV-BH900Hの性能を見てみたいと思います。

PV-BH900J
サイズ(長さ×幅×高さ)スティック時225×230×1024mm
ハンディ時378×90×206mm
充電台セット時270×280×1113mm
モータージェット3Dファンモーター
運転時間強8分・自動8~40分・標準40分(パワフル スマートヘッド・ミニパワーヘッド非使用時)
充電時間約3.5時間
バッテリー電圧25.2V
ヘッドパワフルスマードヘッド(ヘッド幅23cm)
標準質量(本体質量)1.7kg(本体1.3kg)
集じん容積0.25L
付属品ハンディブラシ
ミニパワーヘッド
2WAYすき間ブラシ
ほうきブラシ
スマートホース
延長パイプ
スタンド式充電台
ACアダプター
お手入れブラシ
ゴミ捨て機構からまんプレス構造
ごみダッシュ

電圧が25.2Vとコードレス掃除機としてはパワーがあります。

付属品も豊富で多彩な掃除ができるようになっています。

内容物一覧

こちらが内容物。

他のメーカーではあまり見かけないホースが目立ちます。

説明書とカンタンお手入れガイド・日立家電メンバーズクラブの案内

説明書、カンタンお手入れガイドのほか日立家電メンバーズクラブの案内も入っていました。

開封の流れを動画にしてみたのでよろしければこちらもご覧ください。

次にそれぞれのパーツをみていきたいと思います。

本体

本体左右

左右から見ると各所に配置されたオレンジ色のレバーやボタンが目をひきます。

本体上下

本体上部には操作ボタン、フィルターお手入れランプ、電池残量表示ランプが配置されています。

また、中央辺りの四角いボタンは延長パイプやノズルの取り外しボタンです。持ち手から近く、手を動かす距離が短く済むのが特徴ですが、ここに配置されているのは日立ぐらい。独特の構造です。

先端にはLEDライトを搭載。ハンディクリーナーとして使う際もゴミを照らしてくれます。

本体下側から見ると後方にバッテリーが配置されているのがわかります。バッテリー部分には壁に立て掛けた際に滑りにくいよう滑り止めのゴムが取り付けられています。

中央やや後方に排気口が見えますが、シャッターをスライドさせることで排気の方向を変えることができます。

本体左側のシャッターを閉じたところと開けたところ

シャッターをスライドさせて左側を閉じた時は右側が、右側を閉じた時は左側の排気口が開くようになっています。

本体前後

本体後方にはバッテリーの取り外しボタン。ボタンを押しながら引っ張ることでバッテリーが外れます。

操作パネル (充電中の様子)

本体の操作パネル。自動・標準/強・切の3つのボタンが配置されています。モードの切り替え等は直感的にわかると思います。

バッテリー残量のランプは1つしかありません。電池と書かれたランプは

  • 運転中(残量多い)・・・消灯
  • 運転中(残量少ない)・・・赤色点滅
  • 充電中・・・赤色点灯
  • 充電完了・・・消灯

といった具合に光ります。

また、フィルターお手入れランプもあり、赤色点滅することでフィルターお手入れのタイミングを教えてくれます。

バッテリー

本体後方のボタン
バッテリー

取り外したバッテリーにはPVB-2525Aとの記載があります。電圧はカタログスペックどおり25.2V。

旧モデルのPV-BH900Hなどのバッテリーと同タイプのものだと思われます。

バッテリーを取り外した本体

ゴミ捨て

本体の持ち手付近にはゴミ捨てレバーが付いていて、このレバーを引くことでダストケースの蓋が開くようになっています。

手の位置を変えることなくゴミ捨てができるのは手軽と言えば手軽です。

ゴミ捨ての際はゴミが舞わないようにゴミ袋のなかで行ったほうがいいとは思いますが、ゴミ箱の上まで持ってきてパカってこともできるわけです。

蓋が開いた状態・別角度から

ダストケース

ダストケースの取り外しはケースのオレンジ色のボタンをスライドさせながら行います。

ダストケース

ダストケースにはお手入れのしかたが記載されています。

ダストケースを分解したところ

ダストケースはクリアビンと3つのフィルターで構成されており、お手入れブラシも付属します。

クリーンフィルターの裏と表

こちらはゴミを最終的に受け止めるクリーンフィルター。プリーツ状になっています。

スポンジフィルター

クリーンフィルターの手前にあるスポンジフィルター。

普通のスポンジといった感じで特に変わったところはありません。

内筒フィルター 下から・横から・上から

内筒フィルターは黒とオレンジの2つのパーツで構成されていますが、分離はできません。

ばねが内蔵されていて、ダストケースの蓋を開けるときに勢いよく開くようになっています。

クリアビン

当サイトでは旧モデルのPV-BH900Gもレビューしていますが、ダストケースのフィルターの並びなど基本的な構造は変わらないようです。

ただ、ダストケースや内筒フィルターの直径が大きくなっている感があり、集じん容量も0.2Lから0.25Lへ容量アップしています。

PV-BH900Gのダストケース

ヘッド

ヘッドの表と裏

ヘッドはコンパクトにまとまっている印象をうけますが、

幅は約23cmでした。

ヘッドの前後

ヘッドの前方にはLEDライトが搭載されていてゴミを照らしてくれます。

緑色のライト

緑色のライトで、心なしか普通のライトよりもゴミが見えやすいような気がします。

可動域

可動域は前後左右とも広く取られています。このあたりも優秀。

ヘッド右側

お手入れの際はヘッド右側のレバーを押しながらパーツを外すことができます。

回転ブラシを取り外した状態

最近は珍しいことでもありませんが、ツールレスでブラシを取り外せるのでお手入れも楽です。

ブラシの毛は先端が輪っかになっている

PV-BH900Jから新たに搭載された機能として「からまんブラシ」というものがあります。ブラシの毛をよく見ると輪っか状になっています。こうすることで毛と毛の隙間に髪の毛などが入りにくくなり、絡まりが軽減されるようです。

延長パイプ

延長パイプ

延長パイプの見た目は特に変わったところはありませんが、持ってみると「軽いなー」という印象。この辺は中華製とぜんぜん違います。

長さは57cm少々。

各種ノズル

ハンディブラシ

こちらは日立のコードレス掃除機独自のハンディブラシ。

本体に取り付けたまま他のノズルの着脱が可能

本体に取り付けて使い、局所的な掃除に便利なのですが、最大の特徴は装着したまま他のノズルや延長パイプの着脱が可能なこと。

通常なら、

  1. パイプを外す
  2. ノズルを取り付け
  3. 掃除
  4. ノズルを外す
  5. パイプを取り付け

という流れになるところを

  1. パイプを外す
  2. ハンディブラシで掃除
  3. パイプを取り付け

という手順で済むのでちょっとした場所の掃除をする際に便利です。

ブラシの毛はどちらかというと柔らかめな感じ。

2WAYすき間ブラシ

こちらはすき間ノズルにブラシが付いた構造。必要に応じてブラシの出し入れができます。

ほうきブラシ

先端部にブラシの他パイプが取り付けられたノズル。サッシなどの掃除に便利とのこと。

おおきな物を避けながら間に入り込んだ細かなゴミを取る場合などにも使えるかと思います。

ひねることで角度の調節が可能です。

ミニパワーヘッド

ミニパワーヘッドの表と裏

ソファや布団の掃除使える小さなヘッドです。

15cm少々

幅は15cmちょっと。

前後にのみ可動

側面のレバーを開くことでツールレスでお手入れが可能です。

スマートホース

スマートホース全体像

各種ノズルやヘッドを接続して使えるホースです。

2WAYすき間ブラシを接続したところ

本体が入り込めない部分もホースを接続することで掃除できるようになることがあるでしょう。

こうしたホースは中華製の掃除機でもたまに見かけますが、日立の場合は電気配線が通っているのが特徴で、ヘッドやミニパワーヘッドを接続してもブラシが回転してくれるようになっています。

ホースの先端にはLEDライト

先端にはLEDライトを搭載しており、普通のホースとはやっぱり違うなと思わされます。

持ち手の部分に電源ボタンが付いていれば言うことありませんが、今回のモデルでも搭載されていませんでした。

動作・付属品チェック

動作チェックの一連の流れを動画にしてみました。

充電アダプター

アダプター本体とプラグ

充電アダプターの型番はPVA-03。

本体に直接プラグを差し込んだところ

充電スタンドから充電するだけでなく、本体に直接差し込んで充電することもできます。

充電スタンド

充電スタンドのパーツ

充電スタンドに関しては組み立てや使用の様子を動画にしてみました。

充電スタンドの配線

充電スタンドにはアダプターもセットできます。もちろんコードが散らからないように固定する部分もあります。充電スタンドのベース部分には後ろと左右にコードを通すための穴があり、後ろと左右とコードを出す方向を選ぶことができます。この部分はコードが固定されないので充電スタンドを動かす際にズレたコードを元に戻すのが面倒ですが。

アダプターセット前とセット後

アダプターのプラグはスタンドの後方からセットします。

付属のノズルを収納した状態

付属のノズルもすべて収納可能。

スタンド全体像
高さを変えてハンディクリーナーとしてセットした状態

高さを変えられるのでハンディクリーナーにした時でも違和感なくセットできます。

各部の重量

本体1202g
延長パイプ120g
ヘッド293g
2WAYすき間ブラシ55g・ハンディブラシ11g・ほうきブラシ77g・ミニパワーヘッド266g
スマートホース405g

本体、延長パイプ、ヘッドで1615g。ハンディブラシを入れても1626gと公称値よりも実測値は軽かったです。

パイプとヘッドは持ってみるとかなり軽く感じます。

組み立ててみる

身長170cm弱の人が持ったところ

持った感じ、それほど違和感はありません。めちゃくちゃ持ちやすいわけでもないですが、特に問題無し。

ハンディモード上からと横から

ハンディモードは特に変わった感じはありません。

取り回し・排気・騒音値

スティックモードでヘッドを持ち上げた際は軽さを感じます。ヘッドを浮かせての移動も楽です。

左右の方向転換もなかなか良好。

本体をひねるとフラットになり棚下の掃除もなかなかしやすく、取り回しに関してはさすが有名メーカーといった感じです。また、ヘッドに搭載された緑色のライトは思いのほかゴミが見えやすくなり役立ちました。

本体の裏側に付いている滑り止めのゴムですが、立て掛ける角度が浅い(壁と平行に近い状態)と本体の違う部分が当たって滑り止めの効果を成しません。角度を少し付けて掃除機を建てかけるとゴムが壁に当たるのですが、角度を付けすぎると壁の種類によってはそのまま滑って倒れてしまうことがあるので注意が必要です。

家の場合は壁紙だと滑りやすく、木の柱だとしっかりと滑り止めゴムが効いている感じでした。

自動モードですが、他の掃除機と違った反応の仕方をするように感じました。

他社の掃除機は床の材質に関わらずゴミを検知すると吸引力を上げるような設計なのですが、日立のPV-BH900Jの場合はフローリングではゴミの多い場所に行っても反応しないことが多々ありました。床の質やヘッドの動かし方で判断しているとのことで、同じフローリングでもヘッドを素早く動かしていると吸引力を上げて運転しはじめることがありました。また、フローリングではなくマットなどの掃除をすると反応しやすいように思います。

このへんは使う人の好みの問題もあるかなと思いますが、センサーの反応の仕方が違うという点は購入前に知っておいたほうがいいと思います。

排気は日立独自の機能が搭載されていて、シャッターをスライドさせることで左右どちらか、もしくは左右半分ずつに排気の方向を変えることができます。

騒音は強モードだとそれなりに音がしますが、標準モードだとまあまあ静かだなといった印象です。

吸引力レビュー

まず、フローリングの際に重曹を撒いて吸わせたところ、標準モードでも良好な吸い込み性能を発揮してくれました。壁際はなかなか優秀だと思います。

ヘッドの横の吸い込みはいまひとつで、壁と平行にヘッドを動かすとあまり取れませんが、このようなヘッドの動かし方でごみが取れるのはダイソンのヘッドぐらいだと思います。

ヘッドの前面を壁際にぴたっとくっつけて、そのまま横にスライドさせると良く取れるのですが(どの掃除機もだいたいそう)、説明書には「床面を傷つけるおそれがある」との記載があります。これで実際に傷がついたことは無いのですが、メーカーではそういった案内がされています。

フローリングに糸くず、小さく切った消しゴム、紙くずを撒いて吸わせてみる検証では、意外なことにほとんどのゴミを弾き飛ばすことなく吸うことができました。ヘッド内部、ダストケース内部の詰まりも少なく意外な対応力です。とはいえサイクロン掃除機は集じん容量が小さいので、かさばる物を吸わせる場合は少量にしておいたほうがいいように思います。

ヘッドの回転ブラシへの糸くずの絡み具合ですが、チェックしてみたところ2本ほど絡まっていました。ブラシは髪の毛などが絡まりにくいという触れ込みでしたが、糸くずはそれなりに絡まるようです。一応名誉のために言っておくと、髪の毛を20本くらい吸わせた際は1本も絡まっていませんでしたので、絡みにくい構造であることは間違いないと思います。

マットに重曹20gを撒いて吸わせてみる検証では、

  • 標準14g
  • 強16g
  • 自動13g

という結果になりました。数字としては悪くないと思います。マット等の掃除は強モードである程度対応できるのではないかと思います(強モードは約8分なので念入りにやるとバッテリーの消耗が心配ですが)。

そして思いのほか強力だったのがミニパワーヘッド。計測の誤差もあるかとは思いますが、強モードで19gの重曹を吸うことができました。しっかりと掃除したい場合はミニパワーヘッドのほうがいいかもしれません。

畳に撒いた重曹、小麦粉の吸い込みはなかなか良好で、標準モードでも特に問題を感じませんでした。

お手入れ

使用後の汚れですが、重曹と小麦粉を吸わせる検証のあと、6畳の畳の部屋と5畳のキッチンを掃除して汚れ具合を確認してみました。

ダストケース内に溜まったゴミはわりとすんなり落ちてくるのが意外でした。髪の毛やほこりが固まって落ちてくるのでこのへんはちょっぴり優秀だと思います。

また、内筒フィルターには髪の毛が1本も絡まっていませんでした。髪の毛は20本以上は吸わせたと思うのですが、絡みなし。このへんも優秀かもしれません。

蓋の部分にゴミが残るところや、スポンジフィルターとクリーンフィルターが汚れるところは、まあこんなもんかなという印象。クリーンフィルターは床などで叩かないよう注意書きがあります。お手入れブラシは使っても大丈夫(メーカーによってはブラシが使えないフィルターもある)なようなのでお手入れブラシでお手入れしましょう。

スポンジフィルターはちょっと叩いただけではなかなか汚れが落ちにくいように感じました。ブラシでは汚れが落ちないし、早めに水洗いしたくなっちゃうかも。

ちなみにダストケース内のパーツはすべて水洗い可能です(最近の掃除機としては特に珍しくもありませんが)。

ヘッドは車輪等はそれなりに汚れますが、先ほども書いた通り髪の毛の絡まりはありませんでした。このへんはメーカーの触れ込み通りといった感じで良好です。

PV-BH900Jのおすすめポイントマイナスポイント

おすすめポイント

  • 業界最軽量モデルには劣るがヘッドが軽く持ち運びやすい
  • 軽めのわりに吸引力はなかなかで壁際もわりと良好
  • ミニパワーヘッドでマットなどのゴミがけっこう取れる
  • ヘッドやダストケース内部に髪の毛が絡まりにくい
  • ヘッドの可動域はさすが有名メーカー

マイナスポイント

  • バッテリーの残量表示ランプが1段階
  • スポンジフィルターやクリーンフィルターはそれなりに汚れる
  • 自動モードでの使用時にセンサーの反応にクセがある

軽めの設計のわりに吸引力は上々という印象でした。重量と吸引力のバランスの取れている機種ではないでしょうか。

ダストケース内部やヘッドへのゴミの絡まり方もわりと少なく、このへんもわりと優秀だと思います。とはいってもサイクロン式はサイクロン式なのでフィルターの汚れには注意を払わなくてはいけませんし、ゴミ捨ての際にほこりが舞うということも覚えておきたいポイントですが。

あとはセンサーの反応。他社のセンサーはゴミの場所に来ると反応して運転が強くなりますが、PV-BH900Jは床面やヘッドの動かし方で反応しているように思えました。自動モードを多用する人はこの点にも注意です。

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