ダイソンオムニグライド(Dyson Omni-glide SV19 OF)はカーペットが苦手?徹底レビュー!

2021年5月3日

ダイソンから新しく発売されたコードレス掃除機、オムニグライド。

これまでとは一線を画したデザインのヘッドに注目が集まりますが、実際のところどんな実力を持っているのでしょうか。今回は実際に買ってレビューした様子をご紹介したいと思います。

Dyson Omni-glide SV19OFのスペックをほかのダイソンと比較

まずはスペックを確認しておきたいと思います。

スペックをこれまでのモデルとくらべてみましょう。

Dyson Omni-glideDyson Micro 1.5kgdigital slim fluffy origin
モーターダイソンハイパー ディミアムモーター
最大10万5000回転/分
ダイソンハイパー ディミアムモーター
最大10万5000回転/分
ダイソン ハイパーディミアムモーター
フィルターポストモーターフィルター
(説明書に記載は無いが形状はポストモーターフィルターと同じ)
ポストモーターフィルターポストモーターフィルター(V11より19%小型化)
運転時間エコモード20分
(ヘッドなどモーター搭載ツール使用時18分)
強モード5分
エコモード20分
(ヘッドなどモーター搭載ツール使用時18分)
強モード5分
エコモード40分
中モード25分
強モード5分
充電時間約3.5時間約3.5時間約3.5時間
スティックモード時のサイズ
幅×奥行き×高さ
208×1077×132 mm207×1091×222 mm250×1100×233 mm
質量本体1.07㎏
ヘッドとパイプ装着時1.9kg
本体0.97kg
ヘッドとパイプ装着時1.5kg
本体1.50kg
ヘッドとパイプ装着時1.90kg

モーターや運転時間はDyson Micro 1.5kgと同じなようです。重量はさすがに少々重いですが、ダイソンの中では比較的軽い部類です。

オムニグライド開封

開封の様子を動画にしてみました。本体、付属品を箱に収納するときに参考になるかも?

内容物一覧

こちらが内容物一覧。

本体、延長パイプ、ヘッド、コンビネーション隙間ノズル、卓上ツール、ミニモーターヘッド、充電ドック、収納用ブラケット、ブラケット固定用のネジと両面テープと鉛筆、ブラケットの説明書、安全上の注意などとなっています。ちなみに説明書はダウンロードする方式なので箱の中には入っていません。

本体

本体左右

Dyson MicroやDigital Slimのバズーカのようなデザインとは違い、一直線でスリムな形状をしています。

持ち手部分もまっすぐで特に持ちやすいような加工はされていません。

本体上下

本体上部はdysonのロゴが目立ちます。持ち手部分には操作ボタンが2つ。1つは電源、もう1つは強モードとの切り替えボタンです。

本体下部は赤色のごみ捨てボタンが配置されています。また、持ち手部分には充電時のプラグ挿し込み口が配置されています。

操作ボタンのアップ

電源ボタンを押すとエコモードで運転開始、MAXボタンを押すと強モードに。もう1度押すとエコモードに戻ります。

DysonはDigital Slimまでは電源がトリガー式でしたが、Micro1.5kg、オムニグライドとここのところ新製品はボタン式です。

本体前後

本体後方にツマミがありますが、これはバッテリーの着脱用。つまみを引きながら引っ張るとバッテリーが外れます。

バッテリーを引き出したところ
バッテリーの形状など
バッテリーの表記

バッテリーは14.4V、2500mAh。

ダストボックス

ごみ捨ての際は赤色のボタンを押しながらクリアビンをスライドさせます。

これでごみはある程度落ちるのですが、内部までお手入れしたい際は・・・

クリアビンの赤いレバーを押しながらスライドさせるとこでクリアビンが外れます。

クリアビンと本体

クリアビン側面にはごみ捨ての方法がイラストで解説されています。

ダストカップ側面
ダストカップ上部・下部の蓋を開けたところと閉めたところ
直径8cm弱

掃除機本体がスリムなだけあって、ダストカップもこれまでのダイソンと比べてスリムな構造になっています。これまでの機種同様にごみ捨て時にシュラウド(本体のメッシュ部分)に付いたごみをこそぎ落とすスクレイパー(赤色のゴム)はありますが、ごみが少々残りやすい印象。

本体のメッシュ部分(左右別角度から)

本体部分。こちらもやはりスリムな印象。

本体の表記

電圧は14.4Vのようです。

フィルター

フィルターを少し外した状態(上)と完全に引き抜いた状態(下)

フィルターは〇印を目安にひねって引っ張ると外れます。

フィルターはこの1つのみ。サイクロン部分を通過した空気をろ過するフィルターと排気部分のフィルターが一体化しています。

フィルターを外した状態の本体。

たぶんこういう空気の流れなんだろうなという予測

私が考える空気の流れについて書いてみました。少しわかりにくい上に、推測なので上の写真は参考までにご覧ください。

オムニダイレクショナル フラフィ クリーナーヘッド

ヘッドの表と裏

この掃除機最大の特徴はやはりこのヘッドでしょう。正式にはオムニダイレクショナル フラフィ クリーナーヘッドという名前のようです。

これまでのダイソンとはまったく構造が違います。前後に2つのローラーを搭載されており、このローラーがヘッド中央にゴミを搔き集める構造になっています。

横幅 21㎝弱

横幅は21.7㎝ぐらい。軽快性重視という事あってそんなに幅広ではありません。

ヘッド裏面

裏面には2つのローラー、そして全方向に稼働する4つの車輪が付いていることがわかります。

この4つの車輪が自在に動くことで「浮いているように軽快で自由自在な操作性」につながっているのだと思われます。

ヘッドの可動域

ヘッドの可動域ですが、左右の動きはこれまでのダイソンと同じぐらいですが、前後がかなり広いです。

このあたりも操作性に大きく寄与していると思われます。

ちなみに写真だと前後のローラーの大きさが違うように見えるかもしれませんが、実際は同じ大きさです。

赤いボタンを押しながら引き抜く

お手入れ時は赤いボタンを押しながらローラーを引き抜きます。

ローラーとパーツを外したところ。

ローラーに付いているパーツを外せばローラー部分は水洗いすることもできます。

モーター部分など。モーターは片側だけっぽいです。

片側のローラーがモーターで回転し、連動してもう片方のローラーが動く構造のようです。

真ん中のパーツも外れますが、これは何のために外れるようになっているのか不明。

ヘッドの表記

ヘッドに表記されている電圧は8W、電力は10Wでした。

延長パイプ

延長パイプはかなり短めです。本体が縦長になっている分、短いようです。

長さを測ってみたら41㎝ちょっとでした。やはり短い。

とはいえスティック時の全長は、オムニグライドが1077mm、Micro1.5kgが1091mm、Digital Slim fluffy Originが1100mmなのでスティック状態がめちゃくちゃ短くなったというわけでもありません。

付属のノズルについて

コンビネーション隙間ノズル

ブラシをひっこめた状態と出した状態

すき間ノズルにブラシがセットになったノズルです。必要に応じてブラシの出し入れができます。

ブラシを取り外した状態

ブラシを取り外して普通のすき間ノズルとして使うこともできます。

すき間ノズルの先端とブラシの毛先

ブラシの毛はどちらかというと柔らかめです。

卓上ツール

卓上ツールの表と裏

その名の通り卓上で使えるノズルです。幅が5.6、7㎝程度なので細々とした場所の掃除に向いています。

ミニモーターヘッド

ミニモーターヘッドの表と裏

ソファや布団の掃除に使える小型のヘッド。モーターでブラシが回転するようになっています。

幅は14.3、4mmで名前の通りコンパクトです。

ブラシを取り外したところ

ブラシを取り外してお手入れすることもできますが、取り外すにはコインなどが必要です。

ちなみにブラシの毛は硬め。

ミニモーターヘッドの側面

緑の丸の部分にあるグレーのパーツをコインなどで回してブラシを取り外します。

充電ドックと収納ブラケット

充電ドックの前後

オムニグライドでは充電もできるドックが付属します。壁掛け収納ができない人にとってはありがたい付属品です。

ノズルをセットするためのパーツ

組み立てはベースに支柱を立て、ノズルをセットするパーツを左右に取り付けるだけなので簡単です。充電アダプターははじめから支柱にセットされています。

掃除機と付属品をセットしたところ・正面と側面

各種ノズルを収納することもできます。ダイソンでは当たり前な感じですが掃除機をセットすると充電がはじまる構造になっています。

掃除機を取り外すときは片手でドックを抑えながら掃除機を斜め情報に持ち上げる感じで取り外します。

片手で外すのは少し難しいので使い勝手の面ではほんの少しだけ劣るかもしれません。

充電時

充電時はバッテリーのランプが青く点滅します。充電が完了すると消灯。

収納用ブラケットと固定用のネジ、目印をつけるための鉛筆、両面テープ

収納用ブラケットも付属し、壁掛けにすることもできます。固定方法はネジと両面テープどちらかを選択可能。

取り付け方の説明書
収納用ブラケットに掃除機をセットしたところ

こちらはヘッドを床に着けて収納することになるのと付属品を収納できないのがデメリットですが、掃除機を片手で着脱することができます。

充電ドックに掃除機をセットしている様子、充電アダプターをドックから取り外して収納用ブラケットにセットする様子、収納用ブラケットに掃除機をセットする様子を動画にしてみました。詳しくはこちらの動画をご参照ください。

アダプター部分

アダプターにはdysonのロゴが入っています。

アダプターの表示

ちなみにアダプターをドックから取り外して、直接本体に挿し込むこともできます。

各部の重さ

本体1035g
延長パイプ133g
オムニダイレクショナル フラフィ クリーナーヘッド598g

本体、延長パイプ、ヘッドの合計が1766g。公称値よりも100g以上軽い数字でした。

卓上ツール43g・すき間ノズル70g・すき間ノズルのブラシ部分31g・ミニモーターヘッド284g

組み立ててみる

ハンディモード
スティックモード
身長170㎝弱の人が持ったところ

実際に持ったところです。手前に引くと若干長すぎるかなという感じですが、少し前に押し出すとちょうど良い感じです。

ただし、持ち手の部分が一直線で、特に持ちやすくなるような加工もされていないのでお世辞にも持ちやすいとは言えません。また、人によっては持ち手の部分が太いと感じるかも。

取り回しなど

本体の動作チェックから、スティック時の取り回し、騒音チェックまで一連の流れを動画にしてみました。

ヘッドの動きはやはり軽快で前後だけでなく横方向への動きもスムーズです。くるっと回転させて前後逆にすることもでき、これまでの掃除機とくらべて軽快性がかなりアップしているように思います。また、本体を寝かせるとフラットなっ状態に近くなり、棚下など高さのない場所も掃除ができます。

排気は本体の左右から出てきますが、特別勢いが強いわけでもなく弱いわけでもなくといった感じ。

騒音に関しては強モードにしたときにややキーンという音が耳に付くような気がします。Dyson V11なんかと比べるとサイズがコンパクトになっている分、音は大きくなっています。感覚的にはDyson Micro 1.5kgと同じぐらいかと思います。

吸引力レビュー

吸引力に関しては壁際、フローリング、マット、畳マットなど各種条件でチェックしてみました。

壁際は1往復では少々取り残しがありますが、何回か往復することで取れますし、ソフトローラーを採用したヘッドにしてはまずまずの取れ具合だと思います。

壁際のごみはヘッドを壁につけた状態で横にスライドさせるとよく取れるのですが、オムニダイレクショナルフラフィクリーナーヘッドは横にスライドさせやすく、動きが軽快です。このスライドさせやすさが壁際の掃除に貢献している感じがしました。

フローリングに糸くず、紙くず、小さく切った消しゴム、重曹を撒いて吸わせる検証では糸くず、紙くずは問題なく吸えましたし、粒ゴミを意識して小さく切った消しゴムも1つがヘッドに詰まったもののある程度吸うことができました。ただし、ダストボックスの容量はかなり少なめなので紙くず等かさばるものは吸わせない方が良いように思います。

また、糸くずはヘッドに絡みにくいですが、ヘッドの端には巻き付いたりするので全く絡まないわけではありません。

溝に入った重曹の取れ具合はなかなか。ここでもスライドさせやすいのが好印象でした。

マットに重曹20gを撒いてどのぐらい吸えるか検証してみたところ、エコモードで6g、強モードで8gという結果でした。たいがいの掃除機は少なくとも10g以上は吸うことができるので正直この結果は不満です。ローラーの毛は短く柔らかいので掻き出し性能は低いと予測していましたが、予測以上に性能が低かったです。

マットやじゅうたんの掃除には使わない方が良いでしょう。

畳マットの検証では重曹と小麦粉を撒いて吸わせてみました。マットの重曹があまり取れなかったので畳も心配でしたが、畳の場合は良好な結果に。2~3往復で畳の目に入った小麦粉も吸い取ることができ、マットの時とはうって変わって十分な吸引性能を示しました。

フローリングとマットに使うならヘッドの軽快性とあいまって活躍してくれるでしょう。

マットそ掃除する際のローラーの停止について

薄いマットややわらかいマットだとトーラーの回転が停止してしまうことがあるので、どんな条件で停止するのかチェックしてみました。

硬めのマットではローラーは停止しませんが、薄手のマットや厚みのあるふかふかのマットなどはヘッドを浮かし気味にしてヘッドに負荷がかからないようにしないとローラーが停止してしまいます。

こうした面からもマットやじゅうたんは苦手といえるでしょう。

お手入れ

ごみ捨てですが、一度パイプを外してからクリアビン(ダストカップ)をスライドさせて行います。

クリアビンに付いている赤色のスクレイパーがシュラウド(メッシュ部分)からごみをこそぎ落としてくれますが、長い髪の毛は絡まって落ちてこなかったりして、完璧に機能しているとはいえません。クリアビンを外せば髪の毛は取れるのですが、やや手間に感じることもあるかもしれません。

本体がスリムな分クリアビンの直径が小さく、ごみの絡まりやすさに影響しているかもしれません。

まあ、他のメーカーでも髪の毛がのこってしまうことはよくあることではありますが。

クリアビン上部のゴムパッキン部分にはこまかなごみが入り込んでしまってなかなか取れませんが、これは他のダイソンでも見られてた傾向。このへんはまあ気にしない方がいいのかもしれません。

本体のシュラウドは一部に細かい重曹や小麦粉の粒が詰まってしまっていてなかなか取れません。網目が細かいことでごみは通過しにくいのですが詰まってしまったものは取り除くのが面倒です(見た目を気にしなければ放置でいいかもですが)。

お手入れブラシは付属しないのでコンビネーション隙間ノズルで掃除してみましたが、シュラウドに毛が突き刺さって抜けてしまうことがあったのでお手入れ専用のブラシを用意した方がいいかもしれません。

また、ダイソンはサイクロン部分を分解して水洗いすることができないので好みが分かれるところです。

今回はトータル30分程度の掃除機をしたあとにフィルターをチェックしてみましたが、フィルター部分には大きな汚れは見当たりませんでした。サイクロンで分離できなかったと思われる小さな重曹の粒が黒いゴムの部分に付着していましたが、汚れ方としてはそんなにひどくない印象です。

ちなみに説明書には最低でも1か月ごとに水洗いするようにとの記載があります。

ヘッドは道具なしでローラーを外すことができるのでお手入れは簡単です。ローラーは毛が短いので髪の毛が絡みにくいですが、ヘッドの端のグレーのパーツあたりには髪の毛や糸くずが絡むので、忘れずお手入れしておきたいところです。

ローラーはグレーのパーツから取り外せば水洗い可能です。

ちなみにクリアビンのMAXラインまで細かく切ったプラダンを入れて容量を量ってみたところ、80mlいかない程度でした。やはり集じん容量は少なめです。

ダイソンオムニグライドのおすすめポイントとマイナスポイント

おすすめポイント

  • ヘッドの動きが非常に軽快で前後左右スムーズに動かせる
  • これまでのダイソンと違ってフラットに近い状態になるので棚下の掃除もしやすい
  • スリムな形状でダイソンの掃除機としては軽量
  • 見た目がスタイリッシュ
  • 充電ドックで床置き・収納ブラケットで壁掛けと2つから選べる
  • バッテリーが着脱可能

マイナスポイント

  • マットやじゅうたんには弱くあまりごみが吸えない
  • スリムなデザインな分集じん容量が少ない
  • 持ち手部分は持ちやすさが考慮されていない

やはり、最大の特徴は軽快でスムーズに動かせるヘッドでしょう。方向転換がしやすく、壁際につけた状態からも横にスライドさせやすいので操作性はかなり優れています。

ただし、マットやじゅうたんからごみを掻き出す性能が低いのでフローリングや畳での使用がメインとなるでしょう。使用環境によって評価の分かれる機種です。

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