コードレス掃除機のバッテリー電池の種類と寿命・長持ちさせる方法

コードレス掃除機はコードの取り回しが無く持ち運びが楽チンなのでお手軽のお掃除ができるのがメリットですが、気になるのが充電池の性能や扱い方です。
そこでよく用いられる3種類の電池について紹介しておきたいと思います。
コードレス掃除機に使われる電池
電池には主に3つのタイプがあります。
リチウムイオン電池
これから紹介する電池のなかで最も高性能と言われているのがこの電池です。軽い上に小型、そして継ぎ足し充電が可能なので掃除機のハイスペックモデルにはだいたいこの電池が採用されているかと思います。
不必要に頻繁に充電、放電をすると寿命が縮むので注意が必要です。
他の電池にくらべると価格が高いのが難点ですが、コードレス掃除機はよっぽど格安のもの以外リチウムイオン電池が採用されるようになってきています。
ニッケル水素電池
こちらは単三の充電池でよくみかけるタイプです。後述するニカド電池にくらべると、容量密度が高い、自然放電が少ないといったメリットがあります。
メモリー効果(継ぎ足し充電をすることによって放電中に一時的な電圧降下を起こす現象。)もニカド電池ほどではありません。
また、安全性が高く評価されているようでリチウムイオン電池にくらべてたくさんの分野で使用されているようです。
ニカド電池
ニッケル・カドミウム電池とも言います。従来は充電池に使用されていましたがニッケル水素電池が登場してから出番は減ってきました。
価格は安いのですが問題はメモリー効果です。継ぎ足し充電をすると容量が減ったようになってしまうので、完全に使い切ってから充電をする必要があります。
メリットといえば価格が安いということでしょうか。
充電回数は?寿命は?

コードレス掃除機で主に採用されているのはリチウムイオン電池なのでここからはリチウムイオン電池について書いていきます。
充電回数はリチウムイオンは500回などと言われていますが、調べてみるとメーカーごとに回数がばらばらで300回だったり1000回だったり様々です。
東芝からは2100回充電できると謳う電池を搭載した掃除機が発売されているようです。
電池の種類が同じでもメーカーやモデルによって充電回数に違いがあるので、電池の寿命にもこだわって購入する際はカタログ等に記載されている回数をよく確認する必要がありますね。メーカーの発表なので実使用でそこまでの回数使用できるとは限りませんがある程度の目安となると思われます。
リチウムイオン電池だから寿命は〇回と考えるのではなく、掃除機の機種ごとに判断したほうがよいでしょう。
バッテリー寿命の基準としては定格容量の50%程度になったら寿命と考えられているようです。
リチウムイオン電池の充電回数の数え方

充電回数が500回って意外と少ないなと思った人もいるかもしれませんが、想像している500回よりも長く使えると思います。
というのも合計100%分のバッテリーを使って1回とカウントするからです。
例えば
バッテリーの50%ほどを使用してフル充電した場合は0.5回。30%ほど使ってフル充電した場合は0.3回で、トータルで100%使用しないと1回分とはカウントされません。
これも例えばの話ですが
- バッテリーの30%を使用してフル充電
- その後70%を使用してフル充電
した場合に1回となるわけです。
掃除機を使うたびにバッテリーを全て使い切るなんてことはないでしょうから、みなさんが想像するよりもバッテリーは長く使えると思います。
リチウムイオンバッテリーを長持ちさせる方法

使うならやっぱり長持ちさせたいもの。バッテリーを長持ちさせる方法についてもまとめておきます。
高温と低温避ける
リチウムイオン電池だけに言えることではありませんが、極端な温度を避けたほうが劣化が少なく済みます。
高温環境だと化学変化が起きやすく、また低温も負荷がかかりやすくバッテリーの劣化につながるようです。
直射日光の当たる場所は避けるなどちょっとした気遣いがバッテリーを長持ちさせてくれるでしょう。
具体的な温度ですが45℃以上や5℃以下は避けるよう言われています。
過充電・過放電を避ける
バッテリーが100%の状態からさらに充電しようとすると「過充電」という状態になってしまいバッテリーに負荷が掛かってしまいます。
逆に0%の状態から長期間放置すると「過放電」が進んでしまいこれも負荷がかかります。長期間使用しない場合は70~80%の状態で保管しておくのがよいでしょう。
極端な使い方を避ける
バッテリー100%の状態から一気に使い切るなど、一気に消耗するような使い方は負荷が掛かります。バッテリーへの負担を軽減するため残量を20~80%程度に保つことを心掛けると良いでしょう。
また、上限に近いパワーをずっと出し続けることも負荷が掛かるので強モードやフルパワーモードをずっと使うのではなく、使いどころを考えましょう。
掃除機を長く使うつもりなら替えの電池のコストもチェックしておこう
掃除機を長く使うつもりなら電池がヘタった際に新しい電池を購入することになります。そんなときに電池が物凄く高かったりするとけっこうな痛手になったりします。
はじめから電池が切れたら買い換えるというつもりなら問題ありませんが、電池の交換コストも少し頭に入れておくといいかもしれません。
マキタの掃除機などは正規品ではありませんが、互換の安い電池があるようですね。
ダイソンの互換バッテリーに注意
何でもそうですが、純正品を購入しようと思うとけっこうお金がかかるもの。
ダイソンのバッテリーも互換品が販売されていて、出費を抑えたい人には重宝されていますが、発火事故なども報告されており、十分注意して購入する必要があります。
少しでも気になったら純正品のほうがいいでしょう。