2020年の軽量コードレススティック掃除機ランキング

コードレス掃除機の売れ行きが有線式掃除機を上回っている昨今、パワーや運転時間を重視するモデルがある一方で軽量のモデルも次々に登場して話題になっています。
そんなわけで今回は軽量のコードレス掃除機をランキング形式でご紹介したいと思います。
軽量のコードレス掃除機を買う上で注意したいこと
と、その前にコードレス掃除機の現状ですが、軽くて吸引力がめっちゃあって音も静か何ていう万能機種はありません。軽量化するとやはりモーターやバッテリーなどどこか無理をしなければならない部分があるようで、音が大きめだったり、パワーが控えめだったりする部分があります。
まあ、人によって重く感じる重量は違いますから、すべての人が同じことを思っているわけではありませんが、軽量をウリにしているモデルはこうした傾向があると思います。
「小さくて何でもできる」なんてことは期待しないで「軽快に使いたいから購入する」というスタンスで選んでいただければ幸いです。
ランキングの基準
ランキングは2020年3月現在発売されているモデルでバッテリーの電圧が18V以上であり(バッテリーの電圧が高いほどパワーも高い傾向にある)、スティック状態にした時の質量が軽い物から選んでみました。
ハンディタイプにパイプをくっつけたような構成のパナソニックMC-SBU1FやシャークのW30Pなどは候補から除外しています(電圧も18V無いだろうし)。また人気のマキタCL107FDSHWも電圧が10.8Vなため除外です。
第1位 ツインバード TC-E262W 1.1kg
「シャープでも日立でもなくツインバードかっ!」という感じですが紙パック式コードレスのTC-E262Wが1.1kgで1位に。
バッテリーの電圧は18Vでランキングの基準はギリギリ、ヘッドは回転ブラシ非搭載ですが、その分軽くなっています。紙パック式なのでサイクロンはお手入れがめんどくさいという人は注目のモデルです。
ヘッドに回転ブラシが無いのでじゅうたんやマットの掃除は苦手な面がありますが、フローリングは問題ありません。
紙パックの性能はそれほどでも無さそうなので本体とのつなぎ目から細かい塵などが漏れないかどうか・・・という点はややマイナスですが価格も1万円台前半と安いのでフローリングで一人暮らしのメイン機として良いでしょう。洗って使いまわせるダストバッグも付属します。
充電時間は約3時間。運転時間は標準で25分、強で10分となっています。
↓当サイトのレビュー記事はこちら
第2位 シャープ EC-VR3SX 1.3kg
数年前にシャープのラクティブエアシリーズが登場し、その軽さが話題になりましたがEC-VR3SXはその中でも一番軽いモデルです。スティック時の1.3kgという質量は2019年11月20日の時点でヘッドにモーター回転ブラシを搭載したスティック掃除機の中では業界最軽量モデルでした。たぶん現在も最軽量です。バッテリー電圧は今回の条件ギリギリの18V。
価格は4万円台半ばで高いですが、ヘッドを外せばすぐにブラシが使える「スグトルブラシ」や延長管を外せばすぐにハンディタイプとして使える「ハンディノズル」などは便利です。手を放すだけで運転オフになるグリップセンサーという先進的だけど評価が分かれそうな機能も搭載しています。
また、バッテリーが2個付属し1つを充電しながら1つを使うという使い方ができるので充電完了を待つ必要がありません。
バッテリーの充電時間は1個あたり80分。運転時間は弱で約30分(ヘッドを使わなければ32分)、自動モード約20分、強モード約8分となっています。
バッテリーが1個のみのモデルEC-VR3Sも販売されています。
第2位 日立 PV-BL20G 1.3kg
日立のラクかるスティックシリーズです。前のモデルPV-BFL1がかなりの人気となりましたが、その後継モデルにあたるのがPV-BL20Gです。前モデルから0.1kg軽くなって1.3kgとなりました。
執筆時点でバッテリーの電圧はわかりませんが、前モデルのPV-BFL1が18Vだったことからこのモデルも18Vだと推測されます。
ヘッドにはLEDライトを搭載。ヘッドに搭載されたフラップは押すとき引くときに応じて適切な動きをしてくれる「シンクロフラップ」という機能のものだそうです。PV-BF900のヘッドも同じような感じでしたが、正直壁際にはそんなに強くない気がしたので、この機能に関しては過度に期待するものではないと思います。
ダストボックスの部分は「からまんプレス構造」を採用し、髪の毛などが絡まりにくくなったとのこと。本当にフィルターに絡みにくくなったのならうれしいですね。
充電時間は約3.5時間。運転時間は標準で約30分(ヘッドを付けない場合は45分)、強で約8分となっています。
下位モデルのPV-BL10Gは本体の性能は同じですがPV-BL20Gとくらべてヘッドの性能が落ちるのとスタンドが付属しない分安くなっています。
第2位 ボッシュ PAS 18LIN 1.3kg

聞きなれないメーカーかもしれませんが、ボッシュは電動工具のメーカーさんです。
デザインを見る限りハンディタイプとしての使用をメインとしつつ床掃除もできるようフロアノズルを付けた感じだと思いますが、電圧は18Vあります。ヘッドにはおそらく回転ブラシが無い。
ダストカップ式で容量は650ml。
情報が少なく、ボッシュの掃除機もレビューしたことが無いのでちょっと詳細は説明しかねますが(ランキング企画をしておいてすみません)、電動工具のメーカーさんなのでバッテリーは同メーカーの他の工具でも使えそうです。
充電時間はフル充電まで60分、運転時間は約20分(2.5Ahバッテリー使用時)となっています。
いかにも電動工具といった感じで購入の候補には入れづらいかもしれませんが、こんな製品もありますよってことでご紹介でした。
5位 高儀 EARTH MAN VCM-180LiB 1.4kg
高儀ってどこの会社だろうと思ったら新潟県に本社があり、創業1866年というめっちゃ歴史のある会社さんでした。
DIY関連の道具を製造されているようでEARTH MANはそのブランドの1つのようです。VCM-180LiBもいかにもDIY用って感じでマキタの掃除機に似たデザインです。
紙パック式ですが、繰り返し使用できるダストバッグが付く点や、バッテリーが同社の他の機器に使えそうな点などもそっくり。価格のはマキタの18Vのコードレス掃除機よりも安く、コスパに優れている商品かと思われますが、アマゾンでの口コミではそれほど評価が高くないのがちょっと心配です。
5位 日立 PV-BFL1 1.4kg
1.4kgと最新モデルよりも0.1kg重いですが、発売から時間が経って価格が落ち着いてきているのでコスパ重視ならこちらのほうが良いです。ただし、発売から1年以上経っているのでいつまで在庫があるのかはわかりません(後継機種の登場がPV-BFL1の登場から約1年2か月後なので以外と長く売ってくれるかもしれませんが)。
付属品のノズルはハンディノズル、すき間ノズルの2つですが、収納用のスタンドが付属します。
充電時間が約3.5時間で運転時間が標準で約30分(ヘッドを付けない場合は45分)、強で約8分なのは最新モデルと同じ。
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5位 アイリスオーヤマ IC-SLDCP5 1.4kg
紙パック式の軽量スティッククリーナーですが、モップが収納されいているというなんとも斬新な掃除機です。
掃除機で床を掃除しつつも気になる家具や電化製品の周りを帯電させたモップで掃除することができます。掃除機の届かないところまで掃除ができて便利かも?ただしモップとケースをセットした際の掃除機の質量は1.55kgぐいです。
充電スタンドが付属しており、充電スタンドに掃除機をセットしたら、掃除機のヘッドを使ってモップのゴミを吸い取ることができるのも考えられてます。
個人的には紙パックの接続方法や質をもうちょっと頑張ってほしいところですが、面白い機種です。
充電時間は約3時間。運転時間は標準で約20分、強で約8分m自動で約30分となっています。
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8位 京セラ RYOBI BHC-180L5 1.5kg
京セラインダストリアルツールズ株式会社の電動工具ブランドRYOBIより登場した紙パック掃除機です。
18Vの充電式クリーナーでは2019年10月末時点でトップクラスの吸引力を実現したとのフレコミです。どうやら吸込仕事率90Wというのが業界トップクラスのようです。
吸込仕事率はヘッドを外した状態で計測するのであくまで目安ではあるのですが、18Vの電動工具系のクリーナーでは吸引力が期待できそうです。
18Vなのでマットなどでもある程度ゴミを吸ってくれるでしょうが、ヘッドに回転ブラシは搭載していないのでフローリングメインで使ったほうがいいかもしれません。
紙パック式ではありますが、サイクロンユニットが付属しており(サイクロンユニット装着時の吸込仕事率は最大70W)、紙パックの目詰まりを抑えつつ掃除ができるのがポイントです。しかも重さはサイクロンユニットを含んで1.5kgというのがすごい!
紙パックのかわりにセットして繰り返し使えるダストバッグも付属します。
充電時間と運転時間は電池パックと充電器によりますが、付属する
B-1850LA(リチウムイオン)
18V、容量5,000mAh
UBC-1802L(入力電源100V)
の組み合わせで約84分の充電時間。運転時間は弱45分、中35分、強20分となっています。
8位 シャープ EC-AR3SX 1.5kg
軽量コードレス掃除機の先駆けともいえるラクティブエアシリーズの1台です。
1世代前のEC-AR2SXもまだ売られていますが、新機種のEC-AR3SXのほうが現在安くなっていますし性能もアップしてますのでこちらのみで話を進めていきます。
EC-AR3SXは軽いのも特徴ですが、付属品が豊富で便利な掃除の仕方ができるのがウリ。
コンパクトふとん掃除ヘッドで布団の掃除、タテヨコ曲がるすき間ノズルで狭いところをスグトルブラシはヘッドを外せばすぐにブラシで掃除ができ、ハンディノズルは延長管を外せばすぐにハンディモードで掃除ができます。
バッテリーが2つ付属しており、1つを使いながらもう1つを充電できるのはEC-VR3SXと同じです。
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バッテリーが1つでノズルの付属数も少ない分、安価なEC-VR3Sもあります。
8位 ツインバード TC-E261S
銀色のカラーでTC-E262Wの高級バージョンみたいな位置づけです。TC-E262Wと違ってヘッドに回転ブラシが搭載されているのが魅力です。ヘッドにはボール型のキャスターが搭載されていて、方向転換がしやすいのもポイント。
紙パック式ですが、洗って繰り返し使えるダストバッグも付属するところやフック式の壁掛けが付属するところはTC-E262と同じです。
充電時間は約3時間。運転時間は標準で約30分、強で約7分となっています。
同じ軽量モデルでもいろんなタイプがある
こうして軽量のコードレススティッククリーナーをランキングにしてみましたが、有名メーカーの物もあれば電動工具メーカーの物もあり、意外と多彩なラインナップだということがわかったと思います。
自分の家にはどんなタイプの掃除機が合っているのか考えつつ比較しながら掃除機を選んでみてください。さすがに全てのモデルとはいきませんが当サイトでもいくつかレビューしているモデルがありますのでそちらも参考にお願いします。